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ミュージカル座5月公演 ミュージカル『マリオネット』
子役キャスト5人の稽古に密着!



写真左より、竹田雛乃さん、田邊仁愛さん、井上実優さん、佐藤英奈さん、林和奏さん

 脚本:竹本敏彰さん、演出:中本吉成さんというコンビで、5月24日に開幕する、ミュージカル「マリオネット」。これまで再演を続けている同公演ですが、今回の子役はこれまでのなかで最多の5人が出演します。

 ミュージカル「マリオネット」の舞台は、フランス・パリの下町。時計台の前で、幼い頃の主人公ピエールは、おじいさんが作った「時計台のからくり人形(鍛冶屋の女の子)」の完成を喜び、ソフィーと名付け、優しくキスをする。おじいさんはピエールに人形のソフィーが時計台からずっと見守っていてくれることを伝えるシーンから始まります。

 時は過ぎ、大人になったピエール【夏目卓実さん(月組)、斎藤准一郎さん(星組)】は、人形職人として時計台広場で露天商となったが、商売が上手く行かず悲観的になっていた。

 ある日、ピエールが祖父から貰った鈴を鳴らすと、、急に雲行きが怪しくなり、時計台に強烈な落雷が。。その衝撃で階段から転げ落ち、頭を強打したピエールの前に「時計台のからくり人形」ソフィー【かとう唯さん(月組)、礒部花凜さん(星組)】が人間の姿となって現れ、突然キスをしてその場を立ち去ってしまう。

 翌日。露天商仲間と常連客の会話で、ハンマーを担いだ不審者として警察署にソフィーがいる事を知ったピエールは、慌てて店を飛び出す。不思議な雰囲気を持ったソフィーとの会話のなかで、、ピエールは店をやめる事を打ち明けると、ソフィーはピエールの持っていた鈴を鳴らし始める。すると突然、ピエールの前に自分の作った人形達が踊りながら現れる・・・。人形達の世界で、自身の心の弱さや悩みから立ち直り、本来の自分を取り戻して行くというお話です。

 今回出演する5人の子供達は、井上実優さんが×印の少年役(星組)、チルチル役を田邊仁愛さん(月組)・佐藤英奈さん(星組)、ミチル役を竹田雛乃さん(月組)・林和奏さん(星組)が演じます。

 なかでも、×印の少年の生い立ちは、幼い頃のピエールと同じ境遇で、ピエールが立ち直る大きなきっかけとも言える重要な役どころ。井上さんは、演出の中本さんから「×印の少年はボ~ッとした感じの子だからセリフも棒読みみたいに。でも歌の中でその×印の感情が溢れ出す部分になったら、それをしっかり表現してほしい」。脚本の竹本さんからは、「×印の少年は、本当は寂しいと思っているけど、それが最初からお客さんにバレちゃダメなんだ。」というアドバイスを頂いているそうで、「劇中に登場する時間は短いけど、どの様に人形の気持ちを表現するのか、自分なりに考えて稽古をしてきました。あと数日ですが、まだまだ修正していきたいです。」と語れば、初めて大人キャストが中心の公演に出演するという、最年少キャストの佐藤さんは、稽古が始まった頃に、自分の演技で中本さんがよく大笑いしていた事がすごく印象に残っているそうで、「なぜ笑っているのかが疑問な時もあったけど、皆さん温かく接してくれて、今はすごく稽古が楽しいです。」と、こちらも笑顔で語ってくれました。
 田邊さんは、片道1時間半をかけて稽古場まで通っているそうで、「遠いけど稽古が楽しいから早く着かないかなーって感じです。マリオネットの曲を聞きながら、通ってます。」と語れば、5人のなかで最年長の林さん、同じミチル役の竹田さんは「行こうよ~」とチルチルの手を引っ張っていくシーンをもっと上手くやりたい。」と話してくれました。

 5人がそれぞれの課題を克服しながら、大人キャストのなかに混じって大きな経験を積み重ねている様です。本番の舞台上で堂々と演じているであろう彼女達にもぜひ注目してほしいと思います。

 ミュージカル座5月公演 ミュージカル「マリオネット」は、5月24日(水)~5月28日(日)まで、六行会ホールにてダブルキャストで上演。

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