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ミュージカル「earth kids」
脚本・作詞・作曲まきりか&演出・振付大塚幸汰インタビュー




 来年2月六行会ホールで初演されるミュージカル「earth kids」。脚本・作詞・作曲は、まきりかさん。演出・振付は、大塚幸汰さん。子役オーディションのしめきりが8月25日(書類必着)に迫るなか、お二人に、作品についてインタビューを敢行してきました!

Q.大塚幸汰さん演出、まきりかさん作といえば、ミュージカル「スコア!」がおなじみですね。

まき:はい。「スコア!」もおかげさまで来年7月末から博品館劇場で再演が決まっています。スコア製作委員会の植野プロデューサーに「earth kids」のDVDをお見せしたところ「これも是非やりましょう!」と言っていただき、絶妙のタイミングで劇場が急遽とれたとのことでトントンと上演が決まったんです。
また、先日はある団体から、福島でearth kidsを上演してほしいというお話もいただき、7月には約50分の音楽朗読劇バージョンにして出演者を募集して福島公演を行ったばかりです。

大塚:福島公演はワークショップを受講した生徒全員が出演する形でオーディションは行わなかったんですが、全員力を出し切ってとても良い演技、歌でした。お客様からも大好評でしたね。あと、久しぶりに「earth kids」をやって、ああやっぱり良い歌だなと思いましたね、2月が今から楽しみです。

Q.「earth kids」はどんなお話なんですか?

まき:100年後のどこか架空の国を舞台に、震災で家も親もなくしてしまった孤児たちの話です。100年後の地球は天変地異も続き、政治も経済も混乱して荒れた時代、という設定です。お金は価値が不安定になり、金や宝石が売買され、犯罪も横行しています。すごい設定ですが、これからの世界でありえない話ではないと思うんですよね。
悪徳市長がこどもを人身売買している疑惑のある町。そこで身をよせあって灯台で暮らしている孤児「あーすきっず」たちのもとへ、ある夜、3人の海賊が流れ着くんです。
罪をおかし続けてきた大人たちが、必死に生きる孤児たちと出会うことで心にあたたかいものが通ってくる。それと同時に、親をなくして気丈に生きてきた子達も、まわりの大人の愛に包まれて変化していく、そういうストーリーです。




演出・振付 大塚幸汰さん






 
脚本・作詞・作曲 まきりかさん



Q.作品が生まれた経緯やエピソードを聞かせてください。

震災後の2012年に書き下ろしました。東日本大震災をきっかけに私たちは、明日なにが起こるか本当にわからないことを思い知らされたと思うんです。そして、あたりまえに家があって、家族がいてくれて、電気があって蛇口をひねれば安全な水が出てっていうことも、どれだけ幸せなことか気づかされた。
大変な時代、と言ってしまうのは簡単だけど、その時代を生きてくのは子どもたちの世代です。ひとりの大人として、作家として「何があっても生き抜く強さ」を伝える作品を絶対に書きたいと思ったんです。それで、当時わたしが主宰していた東京ミュージカルキッズの新作として上演しようと。

大塚:僕は最初、戸惑いました。そんなに簡単に扱えるテーマじゃない。スクール生たちが本当に理解して演じられるのか、中途半端なものはできないと思っただけに、子どものミュージカルとしては難しいと最初思ったんです。それで、まきさんと徹底的にディスカッションし、脚本を何度も見直し、生み出したのが「earth kids」という作品なんです。

まき:結果としてできあがったのは、架空のファンタジーでありながらも、骨太でしっかりした命の物語でした。それでいて、海賊3人組の愛すべきキャラクターなど、面白くて楽しい部分もあり、また楽曲も力強く血の通った素敵なものです。
また、今回はプロ子役オーディションをしての初演ですし、キャスティングやビジュアル含め、斬新な演出がなされるようです。いわゆる子役ものの常識を超えるくらいの、極上のエンターテインメントになると確信しています。

大塚:今回も中途半端なものは絶対につくりたくありませんよ。本当に楽しみです。

まき:私としては「earth kids」の楽曲が大好きで。「スコア!」も曲を好きになってくれてる方が多いのですが、個人的にはスコアより好きなんです(笑)。

大塚:それ、いろんなところで発言しているでしょう?(笑)でもわかる気がします。僕も「earth kids」の曲の、心の底からわきあがってくる人間のパワーというか、心に直接ガツンと来るところが好きですね。

Q.オーディション受験を考えている子に一言お願いします。

まき:今回は初演です。つまり、今回のキャストはオリジナルキャストになります。今後も毎年上演していく作品になると思うので、それは特別な経歴になりますよね。また、脚本も少し書き直したいと思っているので、今回選ばれるオリジナルキャストは一緒にものづくりをする仲間と考えています。カンパニーのプロデュース体制、スタッフもすばらしいチームなので本当に楽しみです。ぜひ、多くの子の挑戦を待っています。

大塚:今回、6歳~16歳までという募集条件です。とくに出演できる作品の少ない中高生にとっては貴重な機会だと思うので、ぜひ高いモチベーションで参加してもらいたいと思っています。
また、9月の合格対策ワークショップも、じっくり見てあげられるのでぜひ参加してください!

ありがとうございました。


オーディション要項&合格対策ワークショップ案内
http://earthkids2015.info/earth2015.pdf



 
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